口臭とは

img-about-bad-breath



Lesson1
口臭の原因

Q
口臭って何?
A
口から出てくる不快なにおいです。誰にでも口臭があります。

 

Q
口臭はどこから?
A
口臭の80%は口腔が原因です。

 

Q
口臭の原因は?
A
生理的口臭は、疲れや睡眠不足およびストレス、また、朝起きたときや空腹時に口中の細菌が増殖することで発生するものです。病的口臭*は、たとえば歯周病や重度のむし歯などによって起こります。
*口腔由来のものと全身由来のものがある

口臭の原因は?

 

Q
どのように口臭(不快なにおい)が作られるのでしょうか?
A
口中の食物の残渣、剥離した細胞、歯肉からの浸出液など諸々の汚れ物質を細菌が分解し、不快な臭い物質を生成することによって発生します。詳しく説明すると、口中の汚れ物質(タンパク質や脂質)をプラークや舌苔にいる口臭菌*1(F. nucleatumなど)が分解(代謝)し、揮発性化合物(硫化水素、メチルメルカプタンなど)を産生します。特にメチルメルカプタンは、生ゴミの腐ったような臭いで、嗅覚閾値(人がニオイを感じる濃度)が低く、ごく微量でも不快感を与えます。メチルメルカプタンの濃度は、口臭の不快度と対応(下図)しており、口臭の主要成分とされています。
*Fusobacterium nucleatum(Fn菌)

口臭発生のメカニズム

 

Q
日常の口臭を防ぐには、どうしたらよいのでしょうか?
A
まず口腔内の汚れをしっかり落とすことです。丁寧に歯を磨き、清潔に保つことが大切です。
口腔内の細菌によって揮発性ガスが発生すると口臭につながります。口臭のリスクを低減するためには、口臭の原因*を除去する、より確かな口腔ケアが不可欠です。
*食べカスや歯垢など

口気中のメチルメルカプタン濃度の日内変動

また、歯周病などによる病的な口臭は、その病因を除かなければ根本的な解決にはなりませんが、口腔内の汚れをしっかりと除去することで、揮発性物質(メチルメルカプタンなど)の発生を防ぐケアが重要であることに変わりはありません。

口臭とメチルメルカプタンの関係

 

Lesson2
口臭ケアニーズの高まり

口臭ケアニーズの高まり

口臭は自分では気づきにくく、無意識のうちに他人に迷惑をかけていることもあります。また、健康な人でも口臭はあります。長く続くマスク生活の中で、はじめて自分の口臭に気づいたという方もおられるでしょう。

そこで、口臭エチケットを高めるために、お口をいつも清潔に保ち、歯磨や洗口液などの口腔製品を用いたオーラルケアが大切となります。

 

マスクを習慣化したことで、口臭が気になるようになりましたか?

 

「自分の口臭は気になるが、他人の口臭は気にならない」という回答が約40%と最も多い結果です。日常的にマスクをすることで自分の口臭を直に感じることが増えたと推測できます。
引用:https://www.shika-town.com/contents/feature/research3_breath